

育児と両立しながら、無理なく働きたい…。
そんな願いを持つママ看護師は少なくありません。 出産や育児を経て復職を考えると、以前のようにフルタイム勤務は難しいと感じるママ看護師も多いでしょう。
私自身も3人の子育てをしながら、正社員とパートを経験し自分に合った働き方を模索してきました。
現在は、9時から17時までの残業なしの病院外来の正社員勤務で、家族との時間も大切にしながら安定した収入を得られる働き方を実現できています。
この記事では、ママ看護師にとって代表的な3つの働き方【正社員・パート・派遣】について、メリット・デメリットや収入の目安・待遇をわかりやすく解説します。
「自分に合った働き方って何だろう?」と迷っている方も、納得して選べる判断材料がきっと見つかります。 最後まで読めば、理想のワークライフバランスに一歩近づけるはずですよ。
ママ看護師が雇用形態で悩む理由とは?

子育てと仕事の両立を目指すママ看護師にとって、「どんな働き方がベストなのか」はとても大きな悩みです。時間・収入・キャリア・家庭、それぞれのバランスを取るのは容易ではありません。
特に、保育園の送迎や子どもの体調不良による急な休みなど、家庭側の事情で勤務調整が必要になる場面が多くあります。「フルタイムで働き続けるのは難しいけど、収入も確保したい」という葛藤を抱える方も多いでしょう。
雇用形態の選択は、ただの働き方ではなく、生活の質や子どもとの時間に直結する大切な要素。だからこそ、多くのママ看護師が「正社員か?パートか?派遣か?」と悩み続けているのです。
ママ看護師の雇用形態別比較【正社員・パート・派遣】
子育てと両立しながら働きたいママ看護師にとって、どの雇用形態が最も自分に合っているのかを把握することはとても重要です。 ここでは、代表的な3つの雇用形態【正社員・パート・派遣】について、それぞれのメリット・デメリットや年収の違い、働きやすさを比較していきます。
項目 | 正社員(常勤) | パート・アルバイト | 派遣看護師 |
雇用形態 | 直接雇用(無期) | 直接雇用(有期が多い) | 派遣会社との雇用契約 |
勤務時間 | 週40時間フルタイム | 週20時間前後、時短勤務可 | シフト自由(案件により変動) |
年収目安 | 約400万〜550万円 | 約100万〜250万円 | 約300万〜450万円 |
時給換算 | 約2,100円前後(賞与含) | 約1,800円前後 | 約2,000〜2,500円 |
賞与・退職金 | あり | なし〜寸志程度 | 原則なし |
社会保険 | 加入可(フル) | 条件次第で加入可 | 条件次第で加入可 |
育児との両立 | 工夫が必要 | 時短・柔軟な働き方 | 条件に合わせて選べる |
福利厚生 | 施設独自+法定あり | 施設により制限あり | 派遣会社の制度に準拠 |
スキルアップ | キャリアアップしやすい | 制限あり | 専門性活かせる現場多い |
人間関係 | 密になりやすい | 適度な距離を保てる | トラブル時も派遣会社が仲介 |
働ける期間 | 定年まで | 無期/更新制が多い | 原則最長3年(例外あり) |
正社員のメリット/デメリット(給与の安定/責任の重さ)

正社員は月給制で安定した収入が得られ、賞与や昇給、社会保険など福利厚生も充実。長期的なキャリア形成にも有利です。ただし勤務時間が長く、責任も重いため、子育て中のママ看護師にとっては家庭との両立が難しいと感じることもあります。
メリット
・月給制で収入が安定しやすい
・昇給・賞与・退職金の制度がある
・社会保険にしっかり加入できる
・産休・育休が取りやすい
・キャリアアップのチャンスがある
デメリット
・責任のある仕事を任されやすい
・残業や夜勤の負担がある
・家庭との両立に悩みやすい
パートのメリット/デメリット(柔軟な勤務時間/年収の制限)

以下のように200文字程度でまとめました:
パート勤務はシフトの融通が利きやすく、家庭や子育てと両立しやすい働き方です。週2~3日勤務や短時間勤務も可能なため、育児中のママ看護師に人気。ただし時給制で収入は限られ、社会保険や有給などの福利厚生が不十分な場合もあり、長期的なキャリア形成には不向きな面があります。
メリット
・勤務時間や日数を柔軟に調整できる
・扶養内勤務がしやすい
・保育園の送り迎えと両立しやすい月給制で収入が安定しやすい
デメリット
・昇給や賞与が少ない
・社会保険に加入できない場合がある
・年収が少ない
派遣のメリット/デメリット(高時給・自由/安定性・福利厚生)

派遣看護師は高時給で働けるうえ、勤務地や勤務期間を自分で選べる柔軟さが魅力。人間関係のストレスも少なめです。ただし契約期間が決まっており、安定性に欠ける点や、福利厚生・教育制度が派遣元によって異なる点がデメリット。常勤と比べて責任の軽さはあるものの、キャリア形成には注意が必要です。
- 正社員とパートの年収の差
- 年収だと正社員看護師が約421万9,000円(賞与含まない)、パート看護師が約320万円と約100万円の差があるため、金額の差は大きいといえます。
(※パート看護師の年収は、1日8時間労働で月に22日間の勤務日数として計算した場合)
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」、日本看護協会「2023年病院看護実態調査」
ママ看護師が雇用形態を選ぶときのチェックポイント

子どもの年齢・保育環境・パートナーの協力体制
働き方は家庭の状況に合わせて選ぶのがベスト。
例えば、未就学児がいる場合は急な体調不良で呼び出されることが多くなります。そんなとき、柔軟に対応できるパートの方が合っているかもしれません。一方、小学1年生の壁を乗り越え、子どもが自立してくれば、正社員で働きやすくなります。
必要なお金を明確にしておく
生活費、目標貯蓄・投資額などから「年収300万円以上必要」など、必要額を明確に把握しましょう。
家計の収支を見直して、自分が稼ぐべき金額を明確にすると、雇用形態の選定もスムーズです。扶養内ならパートや一部派遣が適していますし、それ以上の収入が必要なら正社員や夜勤ありの働き方も選択肢に入ります。
今後のキャリア設計(資格取得・ブランク回避)
将来の選択肢を広げるためには、ブランクを最小限に。
正社員は昇進や資格取得の支援制度が充実している職場が多く、キャリア形成には適しています。とはいえ、パートや派遣でも実務経験を積めるので、完全なブランクを避けたい人には短時間勤務でも継続することが重要です。
私の体験談:正社員とパート、それぞれの良さを体感
私は、大学を卒業後、大学病院の病棟に混合病棟に配属され、夜勤は月4〜5回ありました。
若さでなんとか乗り切っていましたが、夜勤明けの体調不良が慢性化し、徐々に限界を感じるようになりました。

このままでは身体も心も消耗してしまう!危機感を感じました。
4年間勤めた大学病院を退職し、自分を見つめ直す期間をもち、理想のライフスタイルを再設計しました。
7ヶ月の無職期間を経た後、エージェントと相談し、外来勤務に転職して心身に余裕が出来ました。

まずはパートから始めました!
転職先は人間関係も良好で働きやすく、パートで1年半働いた後、上司へ相談し、正社員となることができました!
正社員として働きながら、3人の子どもを出産しましたが、産休・育休手当もしっかり支給され、安心して育児に専念できました。
当サイトが「看護師として働きながらFIREを目指す」ことを大命題としているので、看護師として働きながらFIREを目指すなら、給与の高い正社員がオススメです。
しかし、FIREを目指す場合でも、看護師として働く時間は最低限にして、副業に注力する方法もあるため、ご自身が「どんな生活を送りたいか」「どこで収益をあげるか」よくよく考えた上で、雇用形態も選べるといいですね。
ママ看護師に合った雇用形態の見つけ方

雇用形態の選択は、一度決めたら変えられないものではありません。子どもの成長や家庭の状況に応じて、柔軟に見直していくことが大切です。
大事なのは、「どの働き方が正しいか」ではなく、「自分と家族にとって心地よい働き方」を選ぶこと。仕事に追われすぎず、でも社会とのつながりも感じながら働ける道は、きっと見つかります。
あなたにとっての理想の働き方は何ですか?
少しでも今の働き方に違和感や迷いがあるなら、一度立ち止まって情報収集から始めてみませんか?
自分にぴったりの働き方を見つける第一歩になりますように。