出産は母子の安全が第一で、ストレスを最小限にすることが重要だと思いますが、お金の面は意外と盲点で、調べてもよくわからないですよね。
ここでは、2024年11月に、静岡県浜松市の聖隷浜松病院で第三子を出産した私の実体験を踏まえて、出産費用や自己負担額をお伝えします。
出産費用について
出産費用や助成金は、いくつかの制度が関連していて少し複雑です。
まずは、出産費用です。基本的な出産費用は下記の通りです。
☑自然分娩では、出産時に発生した入院費などの費用が全額、自己負担となる
☑帝王切開は医療行為なので、医療費の30%が自己負担となります。そのほかに出産費用も発生する
この他、追加的にかかる出産費用として、入院時の病室を個室にした場合の「個室料金」や、休日や深夜に出産した場合の「割り増し費用」などがあります。
これらの出産費用は病院によって大きく異なります。
出産に関する助成金
次に、出産に際してもらえるお金、助成金の制度があります。
出産育児一時金
出産した場合に誰もが給付されるお金として、健康保険組合から給付される「出産育児一時金があります。事業主の方は国民健康保険から給付されます。
金額は50万円。双子の場合はその倍の額になります。
この「出産育児一時金」は一律の給付額なので、仮に出産費用が40万円で済んだ場合には、10万は余剰に給付される形になります。
出産応援交付金・子育て応援交付金
浜松市の公式ホームページにもあるように、浜松市出産・子育て応援事業として、
- 出産応援交付金:妊婦1人につき5万円
- 子育て応援交付金:子ども1人につき5万円(ふたごの場合は10万円)
が給付されました!
とてもありがたい制度ですね!
こちらの制度は、市役所で母子健康手帳が交付された際に、支給方法の説明を受けると思います。
説明を受けたら忘れないうちに、早めに申請を行いましょう。
聖隷浜松病院の出産費用の概要
入院費用について
聖隷浜松病院の公式ホームページにもある通り、入院費用は目安で下記の通りとなっています。
- 正常分娩の場合:約49万円〜(6日間入院)
- 帝王切開の場合:約46万円〜(7日間入院)
- 無痛分娩の追加費用:20万円
部屋タイプと料金
聖隷浜松病院の公式ホームページにもある通り、入院費用は目安で下記の通りとなっています。
- 4人部屋:基本料金に含まれる
- 個室Bタイプ:12,000円/日(トイレ付き)
- 個室Aタイプ:16,000円/日(ユニットシャワー付き)
私は大部屋を選択したため、個室料金はかかりませんでした。
私が出産した日は5人の子が生まれたようですが、大部屋はまだまだ空きがありそうでした。
実際にかかった費用の内訳
平日の朝6:00に入院して、その日のお昼に出産しました。
そのため、休日や夜間に出産した場合の「割り増し料金」は発生しませんでした。
自然分娩で、予定では5泊6日の入院予定だったのですが、体調もよく私は医師に相談の上、4泊5日で退院させてもらいました。
このときの費用明細は、病院からの領収書によると以下の通りです。
「合計負担額」が503,795円で、そこから「出産一時金」50万円分を差し引いて、請求額3,795円を支払いました。
おそらく予定通り5泊していた場合は、入院料20,000円/日と、食事代3090円/日が追加でかかっていたため、請求額26,885円になっていたと思います。
第一子・第二子を出産した、鹿児島県の病院では自然分娩で個室を利用したとしても、自己負担額が発生しなかったため、手出しがあったことは少し残念でした。
しかし、負担額もごくわずかで、安全に出産できるというのは、本当にありがたい制度が揃っているなと身にしみました!
費用を抑えるためには?
ここでは、費用を抑えるためのポイントをお伝えします。
大部屋にする
個室を選択した場合は、別料金が発生します。
正常分娩で5泊6日入院した場合は、
- 個室Aタイプ:合計96,000円(16,000円/日)
- 個室Bタイプ:合計72,000円(12,000円/日)
帝王切開で6泊7日入院した場合は、
- 個室Aタイプ:合計112,000円(16,000円/日)
- 個室Bタイプ:合計84,000円(12,000円/日)
別料金が発生します。
もちろん、近くに人が居ると眠れない、もともと眠りにくいという方は、
産後穏やかに過ごすためにも個室を選択することをお勧めします。
しかし、少しでも費用を抑えたいのであれば、最初は大部屋を選択し、眠れなかった場合に個室を希望することも選択肢になると思います!(個室を希望した時点で、個室が空いているかは病棟の状況次第となります)
無痛分娩を希望するか検討する
無痛分娩を希望した場合、20万円の追加費用がかかります。
私は第一子出産の際に無痛分娩で出産しましたが、今回は自然分娩を選択しました。
理由としては、第一子出産で無痛分娩を選択した際、私は体質のせいか痛みが残り、分娩も遷延したため最終的には吸引分娩となった経験があったからです。
もちろん無痛分娩にもメリットは沢山あるため、こちらも何を優先したいかを検討し、かかる費用を確保しておくことをお勧めします!
おわりに
いかがだったでしょうか?
これから聖隷浜松病院で出産を控えている方の、参考になりましたら幸いです!
出産を控えている方は、少しでも不安を減らすために、事前の費用確認は重要だと思います。
費用の把握は、新しい家族を迎える準備の大切な一歩です。
早めの確認で、経済的な不安を減らしていきましょう。